宝塚市 様
財務会計、文書管理、人事給与、人事評価のシステム連携を実現
導入の背景と効果
課題
- ・従来は4つのシステムを各担当部署が所管し、連携が取れない状況
目的
- ・新システムはシームレスに連携し、一元管理されたデータに基づいて政策決定が行えるようにしたい
効果
- ・ジャパンシステムが4社のシステムを取りまとめをリードし、システム連携を実現
- ・システム稼働開始後の保守運用もスムーズであり、関連各所で大幅な業務効率化を実現
目次
財務会計、文書管理、人事給与、人事評価に共通の基盤を
今回のプロジェクトは財務会計、文書管理、人事給与、人事評価のシステムを一挙に更新するものでしたが、従来抱えていた課題を教えてください。
竹辺氏:従来は各システムを担当部署が個別に所管していたために、システム間の連携ができていませんでした。例えば職員が異動した際、各システムで個別に情報を登録し直さなければならない。これでは、データの利活用も進められません。
新システムに求める条件はどのようなものでしたか。
美村氏:従来の状況を踏まえ、システム間をシームレスに連携でき、データが一元管理できて、各レイヤーに基づいて政策決定が行えるシステムを目指していました。 他社の提案はデータの前処理などの「手作業が残る」印象でしたが、ジャパンシステム様の提案は抜本的に変えていくことができ、本市のビジョンにも非常にマッチしたものでした。
デモンストレーションを通じて「複数社体制でも確実に連携できる」と納得
ご採用いただいたプロジェクトは、FAST財務会計を提供するジャパンシステムがマネジメントし、他システムを提供する3社を取りまとめる方式でしたが、「1社にまとめて」という声もあったのでは?
美村氏:当然ありました。なにせ「それぞれ違うベンダーの製品を使っていたから連携できなかった」わけですので、足並みはそろうのか?と。 ただ、RFI、RFP、デモンストレーションと進む中で「ジャパンシステム様がまとめることで確実に連携できる」と納得するに至りました。何か一つが決め手になったというより、懸念点がすべて解決されていたのです。 また、パッケージ製品でありながら、こちらの要望を取り入れて「変えていきます」と言っていただけたのも印象的でした。
新システムの導入で、連携する各業務がスピーディかつ確実に
2021年秋から財務会計システムの予算編成で本稼働を開始し、2022年より全システムが稼働開始したとのことですが、開発中に印象的だったことはありますか。
美村氏:専属のプロジェクトリーダーが立てられているので、「誰に何を連絡すればよいのか」が明確で、進めやすい体制でした。毎月開いていた会議でも、全体の状況が網羅的に報告され、課題の共有などもあり、状況を把握しやすかったですね。
稼働開始時はコロナ禍でさまざまな影響があった時期ですね。
美村氏:対面研修に代えて操作説明動画を作成していただきました。代替策とはいえ「見たい時に必要な部分だけを何度でも確認できる」ことはメリットが大きかったと感じています。 川上氏:執行系の稼働開始が繁忙期ともいえる年度末でしたので、我々を介さず職員が直接ジャパンシステム様へ問い合わせできるヘルプデスクを設置していただけたのも助かりました。
業務効率化などの効果を感じていらっしゃいますか。
美村氏:財務課でいいますと、財務会計システムが職員データベースと連携したことで、異動情報がリアルタイムで反映されるようになりました。従来異動に伴う財務会計の権限設定変更や所属部署の設定変更などは、職員本人から電話で報告を受け、管理課が手動で行ってきましたので、煩わしさがなくなり、双方がメリットを感じているのではないでしょうか。 川上氏:会計課も、人事給与システムと財務会計システムが連携したことで、年度末の異動に伴って大量に発生する設定変更業務から解放されました。 また、執行伝票のうち「兼命令伝票」の扱いが旧システムとは一変し、1枚の伝票で支出負担と支出命令を補えるので、決裁自体も1回で済み効率化できています。 美村氏:日常業務と並行してこれだけの規模のシステム更新を進めていくのは、正直苦労も多かったです。ただ、振り返ると組織全体の効率化、市民サービス向上のために必要な苦労であったし、十分価値があったと感じます。 ジャパンシステム様にも定期的に新しいソリューションのご提案や、他自治体様の事例紹介をいただき、システムのプロが相談に乗ってくださるメリットが非常に大きいのを実感していますね。
時代の変化に応じた行財政経営を進めていきたい
2024年度には、FAST財務会計の行政評価システムご導入の予定もあるそうですね。
喜多氏:時代につれて市民の皆様の暮らしや価値観が、展開の早いアジャイル的な方向へ進んでいく中で、本市もまた「事業をやるだけで終わるのではなく、成果をしっかりと捉え、改善のための施策を続々と展開していく」ことが重要だと考えています。 そのためには行政評価も整備するべきだろうと、新システム導入に至りました。現行システムは技術面などから属人性が高いので、新システムを導入することでデータ連携を進め、効率化を図っていきたいですね。
- ※本導入事例は2023年9月現在の情報を元に作成しています
兵庫県 宝塚市様のご紹介
宝塚市は兵庫県の南東部にあり、神戸市、伊丹市、西宮市など6市町と隣接。かの宝塚歌劇団の本拠地、宝塚大劇場を擁する「歌劇の街」、また「漫画の神様」と名高い手塚治虫の出身地として広く知られ、2020年には文化芸術振興の拠点「宝塚市文化芸術センター」も開館しています。 こうしたエンターテインメントの名所に加えて、宝塚温泉や安産祈願のお寺こと中山寺、火の神・台所の神「荒神さん」こと清荒神清澄寺など市内には多くの観光スポットが。また大阪・神戸のベッドタウンでもあり、閑静な住宅街が点在しています。
所在地 兵庫県宝塚市東洋町1番1号 人口 約22万人